未踏作業日誌――余計なもの作るよ!

未踏の作業日誌的なものを書きましょうということで書くことにしました.余計なことばっかりしています.

道後温泉と商店街

道後温泉のいいところは,暖かければ浴衣を着てその辺を練り歩けるところである.道後温泉の入り口を振り返るとすぐさま商店街があり,食事からお土産まで何でもあり,食後のデザートまで気軽に買えちゃう粋な場所になっている.

水口酒造の枕元なだけあって,そこかしこで道後ビールがアピールされ,ビール飲みたい欲に晒される.道後麦酒館でビール飲みながら名産品を突きたかったが,あいにく自転車じゃないと行けない距離にホテルがあって断念した.しかし,水口酒造はそもそも酒造なので日本酒も当たり前のように扱っている.

さすがに何も日本酒を買わないのはどうかと思ったので,お土産屋さんに行って適当な日本酒を確保した.それが純米吟醸の仁喜多津だった.

 

仁喜多津 純米吟醸酒 (720ml)

仁喜多津 純米吟醸酒 (720ml)

 

 

仁喜多津は過去に新酒鑑評会で金賞を取ったほどのお酒らしい.ほんのピリリと辛味があり,まろやかだなぁと思った.日本酒度は辛口の6,酸度は2以上あるような気がする.最初はスッキリとしたキレのある日本酒と思いきや,濃厚で旨味のある後味がぐっとくる.ちょっと醤油っぽい感じは日本料理と合わせたら最高に旨いんだろうなぁとか.トータルバランスが高く,飲みやすさは雨後の月と並ぶ.ただ,香りはあまり立たないので醇酒により近いと思う.

個人的に,道後へ来たなら1本は買っておきたい.他にも水口酒造は道後蔵酒もラインナップしているが,お土産屋さんのお姉さん曰くなかなか辛いらしい.日本酒度4以降のお酒が多いらしいが,仁喜多津は言うほど辛くないので万人におすすめ.

道後からホテルまでが遠かったので,次はぜひ旅館内に温泉のあるようなところへ泊まりたい.あとじゃこ天をまた食べたい.

夏に定山渓へ行っただけ

DICOMO2017の開催地は北海道の定山渓だった.定山渓には定山渓がある.定山渓と言えば日本有数の温泉地でどうやらナトリウム塩化物泉が湧いているらしい.調べてみると,調べるまでもなくナトリウムが多分に含まれていて,他の温泉と同じぐらいの効能がある.他の温泉よりも湯冷めしにくいらしい.

開催場所もホテルミリオーネでこれまた有名なホテルらしい.日帰り入浴だけでも1500円取られる.かなり強気だ.もっと入っておけばよかった.和風呂はマンガンが多く含まれているとかで効能はよくわからなかった.

 

せっかく北海道の有名な定山渓なのだから何かあるだろう.そう思ってパンフレットを開くと「わあ,定山渓しかない」.悲しいかな,定山渓とは定山渓なのだ.それ以上でも以下でもない.さすがに何かあるだろうと思って定山渓を散策したが,カッパのオブジェしかなかった.あまりにも定山渓だからなのか,町内でカッパをイースターエッグ扱いしている.定山渓にカッパが7匹前後は潜んでいると.本当に定山渓しかないな!

DICOMOはバブル期の有名な温泉地にやたら行きたがるシンポジウムだが,例年通りがっかりするようなところで開催した.いつも申し分ないが渡航費が高いのでせめて本州を選んで欲しいといつも思う.加賀,蔵王安比高原やったじゃないかという意見もあると思うが,次は湯布院になってもおかしくない.黒部でいいじゃないか.日本一美しいダムもあるぞ.

そんなことを考えながら,ホテルで買った男山を飲んでいる.特別本醸造の北の稲穂という銘柄でそんなに高くない.日本酒度は+3,コクはあるが辛い.

男山 北の稲穂 特別本醸造

男山 北の稲穂 特別本醸造

 

色はわからない.そもそもコップが濁ってる. 香りは微かにお米の匂いがする.真っ先に醤油の味を感じた.飲み始めにキレ,酸味と旨味が少しだけある.ぬる燗よりも冷で飲んだほうがスッキリしていて美味しい.コップを濡らす程度に加水すると甘みが増す.コクがあるせいか,舌がかなり粘着く.スッキリ飲めてどっしり,しかもぬるくなると辛い.辛いということは酸度が低く,アルコールの味が残っているのだろう.熱燗で美味しくなるかというと微妙だと思う.日本酒度も高くない.

良くも悪くも普通の日本酒だろう.分類的には爽酒と醇酒の間ぐらいだろう.冷たければ爽酒になるので好みで温度を調整するしかないが,ロックで飲むと意外と美味しいかもしれない.キンキンに冷えたコップでも美味しいと思う.ぬるくなると舌に粘着く感じが強くなるので,スッキリ飲んだほうが個人的には美味しい.醇酒が好きなら遠慮なく室温で飲もう.

リオーネの売店で売っていたが,安かろうの普通の日本酒だった.個性的なお酒ではないので遠慮なくお土産として配ってしまおう.

いい大人になるとビールばかり飲むようになる

3つ前のエントリーでビールを大否定しておきながら,ここ最近はビールばかり飲んでいる.いい大人になるとビールばかり飲むようだ.村上春樹もビールを浴びるほど飲み,飲酒運転で動物園のオリを破壊している.いい大人は市からオリを破壊した代金を請求される.いい大人にならないといけない.

 

個人的に一番好みなのはサッポロ黒ラベルだ.去年とそれほど好みは変わっていない.薄味でコーンらしさが一番なのだ.舌は鼻と同じで化学物質の受容器になっているらしい.苦味を感じなくなったのは,その受容器が退化したからだと考えられる.ビールの苦味や雑味もそのビールの特徴の一つとして数えられるようになった.僕が小学生だった頃はビールもピーマンも同じようなものだった.

例えばエビスビールだ.アルコール分解を忘れた糖尿病のションベンみたいな味だが,旨味と程よい酸味が調和し,もたもたとした喉越しがいい.後味も抜群にうまい.だいたいの料理に合うし,ちびちび飲みながら映画を見るのもいい.やや高いがオールラウンダーとしての座を譲らない.

道後ビールもよかった.学会で愛媛へ行った時,道後温泉のローソンでよく買って帰った.ケルシュ・アルト・スタウト・ヴァイツェンの4種類があり,アルトとヴァイツェンを飲んだ.アルトは甘さのある琥珀色の味が印象的だった.ヴァイツェンは本当にバナナの味と香りがした.道後ビールはコンビニ売りの缶ビールよりも完成度が高い.酒造が丹精を込めているだけもあり,地元の名産品としてどこでも飲めるビールだ.

 

【水口酒造】道後ビール8本セット
 

 

ビールは高いがスムージーだって高い.スムージーも毎日飲めば肝臓がへたり糖尿病になる.枝豆さえ一緒に食べなければビールもスムージーもそんなに変わらない.くだらない映画を見ながらビールを飲めば人生少しは楽しくなる.

P.S. 枝豆とピーナッツはビールと一緒に食べないほうがいい

研究者になることで懸念していること

正直なところ,国立大学の人件費削減がヤバすぎる.北大が教授205人分の人件費削減を提案していて,その規模は教授の年収1000万円と仮定しても20.5億円規模になる.

大学の市場規模は非常に小さく,国公私立全部合わせても755社しかない.国から貰える運営交付金は2.5兆円.1大学あたり約3億円程度しか貰えていない(もちろん大学の規模や何らかの基準によって増減はする).

北大は教授のリストラとまでは言わず,基本的に有期雇用の雇い止めや退職者の不補充でまかなうとされている.教授200人分相当の教員が市場に溢れるので,ただでさえ研究者になりにくいのに,さらにキャリアのある人が職に付けないでいる状況になる.

腐っても北大なので非常に優秀な研究者が追い出されている現実を考えると,とても研究者になりやすい環境とは言えない.

学生1000人を120万円の授業料で抱えても12億円にしかならない.僕の大学は5,057人在籍しているので約60億円の収入がある.国立大学の在籍数は11,403人で授業料は54万円なので約61億円の収入がある.北大のほうが明らかにマンモスでキャンパスも広く設備も充実しているが,収入の規模だけで考えると神奈川の田舎にある小さな大学と同程度しか収入がない.在籍数が増えると雇う教職員の数もなし崩し的に増えるので非常に効率が悪い.

これだと他の国立大学の運営状況も非常に気になってしまう.本当に経営のヤバイ大学が案外あるんじゃないか? 運営交付金もガンガン削減されている.

 

こんなことを考えると将来的に研究者は大丈夫なのかと考えるようになる.特に大学教員.どんなに優秀でも大学の経営が悪ければ教職員を雇うことはできない.能力があれば入れるのかもしれないが,ただでさえ市場が縮まっているのだから,相対的に求められる能力が引き上がっている.教授200人と言えば助教600人ぐらいに匹敵すると思うので,こんなんが一斉に研究者の就職市場に溢れたらどうやって就職すればいいのかわからない.大学も年中採用しているわけでもないし,新卒一括採用ではなく中途採用に近い.博士号だけ貰っておいて他のキャリアを考えておかないと,わりと無職ニートが現実的になってきているような気がする.多くの人はまだ大丈夫とか言うけれども,お金の規模と溢れた教職員の数と年間で採用される総数を見ると,たぶんこれは就職無理だなって誰でも考えると思う.そもそも大学700校全部が毎年1人採用し,北大の職員が全員1年以内に雇われると考えたとき,自分らは最短で2年後から就職が決まる.実際そんなにうまくいかない.運が良ければ1年目で就職が決まるかもしれないけど,普通は2年間無職かポスドクで食いつなぐしかない.普通に考えてヤバイやんけコレ.将来的に大学の規模が縮小し続けると考えてしまうと,さっさと起業するためのプロダクトを在学中に考えてローンチするぐらいじゃないと奨学金が切れた後が恐ろしい.卒業できたとしてもすぐ資金難になるから留年考えて起業する方向も考えないとヤバイかもなぁ.

能登半島まで学会発表しに行ってきた

音楽情報科学・音楽音響・聴覚研究の合同研究会へ行ってきた.論文で読んだことのあるあの人の特別講演が2つもあって面白かった.ほかは基本的に学生が中心で,ポスター発表でひたすらディスカッションをしていた.

自分の発表のアウェー感がとても強く,思っていたよりも音楽系の発表をする人が少なかった.それぞれの研究会で1〜2人ずつ音楽関連の発表をしている人がいた.

イグノーベル賞を取ったスピーチ・ジャマーを発展させて,気導と骨導でそれぞれジャミングさせたとき,どのあたりで最も不快になるか実験していた研究がとても面白い.特に,それぞれ話速維持の有無で結果が逆転していたので,気導と骨導で神経系を入れ替えることができる知見を得た.

吉井先生のNMFに関する研究も面白かった.特別講演だったので一般発表とは別で学生向けのセッションになっていた.音色をLPCでモデル化して音響分離することで,音色の成分を分離できるようになる.ただし,エレキギターではポジションによって音色が異なるので,同じエレキギターでもポジションごとに別の音色として分離されるようだった.LPCで楽器音を分離していたけれども,ピークではなく振動モードの周波数が重要なので,声道モデルに近い楽器ならLPCは使えるとは思うものの,楽器音ではLPCが使えないのではないかと思った.これを質問したかったものの,少し時間が詰まっていたらしいので仕方がない.

久しぶりの研究発表だったような気がする.DICOMOから2〜3ヶ月ぐらいかな? ここ最近になって忙しくなっているので困る.

ビールがだめな個人的な理由

書こうと思っても書けることがそんなになくて困った.私事で様々なトラブルも抱えているので,研究がなかなか進まない.しょうがないので,ここ最近はPythonを使ってDjangoやgensimなどの勉強をしてる.最近はmatplotlibでPythonを使うことが多くなってきたのでちょうどいい.

 

それはいいとして,ちょっと前にTLでビールは優れている旨のツイートが流れてきた.僕はお酒が弱いのでなるべく味わいと思っているので,ビールを飲もうとすると軒並みまずい.エビスのスタウトも絶望的にまずい.なぜなのか.

先日,国際会議がラトビアであり,現地で提供されているビールを飲んだ.これはとても美味しかった.銀座ライオンで飲んだ白穂乃香もとても美味しい.ギネスのエクストラ・スタウトはピザとの飲み合わせに最適で黒糖のように甘い.甘みが強いので比較的味わって飲める.

どうやら,好みの種類と不味いと感じる種類があるらしい.ビールにはIPAだとか,ラガーだとか,エールだとか,様々な種類があるのはわかる.それを全部飲むのは苦行だ.エビスの琥珀ビールも食べ合わせによってかなり不味い.

何かつまみと一緒に飲むものならわからなくない.柿ピーを食べながら飲むのは至高だと言われる.でも,僕の価値観からすると,柿ピーを食べると辛味で舌が麻痺してしまうため,飲み物本来の味を損ねてしまう.

 

ビールは吸収が速く,排泄も早いと言われている.なので,日本酒より酔いにくいらしい.でも,僕の場合はビールを飲むと悪酔いをする.身体がどうなっているのかは知らない.350缶を飲むのがやっとで,だいたい気持ち悪くなる.案外飲めると思って飲むと,後から急激に来るので非常につらい.

ウイスキーや焼酎は,度数が高いので割りとすぐに身体が反応を示す.なので,体調を見ながら飲めるか飲めないか,飲めないなら覚めるまで待って飲むを繰り返せる.ビールと違って保存も効くので好きな量を好きなだけ飲める.

ビールも長持ちすれば種類を試すだけの心の持ちようができるのかもしれない.ビールはとにかく開けたら全部飲まないといけない気持ちになる.普段,お酒を飲むときに酔いたい量の場合,恐らくビールだと350缶の半分ぐらいになると思う.養命酒3杯分が一番気分のいい分量になる.コップ一杯は酔いすぎだ.

 

ラトビアで飲んだビールは不思議なぐらい美味しかった.喉越しがすっきりして苦味がない.ほのかに酸味があり,麦らしさ,焦げた味,果実の味.度数もそんなになかったと思う.テイスティングをする余裕のあるビールだった.ビールが苦手なのに500mlぐらいは飲めた.度数は低めだったと思う.お酒の歴史はほとんど複雑な味を追求しているところにあって,ビールも様々な種類があるように,様々な味が開発されている.でも,苦い.

しばらく研究していたこと

研究に熱中していたせいか,6月ぐらいから更新を忘れていたのを思い出した.

ここ最近は確率に手を出している.確かに,実験の結果を平均や標準偏差で表すのは容易い.しかし,先生からそれは科学ではないと指摘されて,確率を求めろという話になったので,確率の勉強をしている.

確率といえば,サイコロやコインの話があり,1/6や1/2などは非常に簡単.コインであれば,平均は0.5ぐらいに収束する.変動係数も小さくなるはず.一方で,イカサマコインであれば,表の確率が若干多めになり,変動係数も大きくなるはず.

全事象から結果を俯瞰する確率と,今までの事象から将来の事象を予測する確率があって,それぞれ別々の分野で研究されている.それぞれ非常に奥が深く,工学で使われる確率と,経済学で使われる確率が少し違うらしい.土木と建築と材料で,同じ言葉で同じ意味だけれども,使っている数式が若干違うようなのも少しおもしろい.

今まで確率をやっていなかったのが惜しい.僕は今まで必要なことを必要に応じて勉強していたけれども,知見を広めるにつれて自分はまだまだ知らないことが多いと感じる.情報工学だけやっているとわからないこともあるので,他の分野に飛び出す必要がある.今はそれが楽しい.

卒業まで折り返し地点に来てしまったが,実質的にあと半年ほどで卒業が決まる.論文の査読は半年ほどかかるので仕方がない.シンポジウムで会った人は,オープン査読なら最速で3日で結果が出ると言っていた.日本でもオープン査読を取り入れたほうがいいと思う.

自分の研究に自信はあるし,今のところ世界でトップだという自負はあるけれども,査読が通らなくては意味がない.査読を通すには,研究も必要だけれども,文章として読みやすいか,筋が通っているかということも重要になる.何を細かく書けばいいのか,どこまで冗長にしていいかのさじ加減がまだわからず,論文にどうでもいいことを書いてしまう.かと言って,バッサリ切り落とし過ぎると,何を書いているのかわからない論文になる.

となると論文をひたすら書くしかなくなるのだけれども,一発で査読を通すのは非常に難しいと思い始めている.というのも,先行研究が分野をずらせばあるけれども,こじつけに等しい方法で先行研究があるという主張をしている.先行研究がないということは,新規性はあるが価値がないと判断される可能性がある.

最終的には音楽情報処理の計算機上の最適化とその確率過程が博論テーマになりそう.本当だったら和音のほうまでやりたいけれども,確率過程を入れてしまうと和音の実験が間に合わない.単音だけならまだ未解決の研究テーマがごろごろあるので,それを掘り起こさないと完結したとは言い難い.

正直なところ,はやく研究発表をして自分の研究を明らかにしていきたい.査読に出してしまうと半年は塩漬けになるので継続が困難になる.最近は,研究を分岐させる方法を考えてみて,作業がストップしない方法を思いついた.たぶん,査読に出したとしても研究を継続することができる.二重投稿にもならない.

今後の予定は,MUSで発表しようかなと思っている.発表だけして,実験データを追加したバージョンを論文誌に投稿する.推薦論文を狙いたいけれども,時間的にどこまでできるか不明.とにかく手を動かすしかない.