未踏作業日誌――余計なもの作るよ!

未踏の作業日誌的なものを書きましょうということで書くことにしました.余計なことばっかりしています.

能登半島まで学会発表しに行ってきた

音楽情報科学・音楽音響・聴覚研究の合同研究会へ行ってきた.論文で読んだことのあるあの人の特別講演が2つもあって面白かった.ほかは基本的に学生が中心で,ポスター発表でひたすらディスカッションをしていた.

自分の発表のアウェー感がとても強く,思っていたよりも音楽系の発表をする人が少なかった.それぞれの研究会で1〜2人ずつ音楽関連の発表をしている人がいた.

イグノーベル賞を取ったスピーチ・ジャマーを発展させて,気導と骨導でそれぞれジャミングさせたとき,どのあたりで最も不快になるか実験していた研究がとても面白い.特に,それぞれ話速維持の有無で結果が逆転していたので,気導と骨導で神経系を入れ替えることができる知見を得た.

吉井先生のNMFに関する研究も面白かった.特別講演だったので一般発表とは別で学生向けのセッションになっていた.音色をLPCでモデル化して音響分離することで,音色の成分を分離できるようになる.ただし,エレキギターではポジションによって音色が異なるので,同じエレキギターでもポジションごとに別の音色として分離されるようだった.LPCで楽器音を分離していたけれども,ピークではなく振動モードの周波数が重要なので,声道モデルに近い楽器ならLPCは使えるとは思うものの,楽器音ではLPCが使えないのではないかと思った.これを質問したかったものの,少し時間が詰まっていたらしいので仕方がない.

久しぶりの研究発表だったような気がする.DICOMOから2〜3ヶ月ぐらいかな? ここ最近になって忙しくなっているので困る.