未踏作業日誌――余計なもの作るよ!

未踏の作業日誌的なものを書きましょうということで書くことにしました.余計なことばっかりしています.

移動時間とか考えると職場の近くに住んだほうがいいよね

あけましておめでとうございます.これを見ている70%ぐらいの人はお正月にこの記事を読んでいます.

大学近辺へ越してくる前は,往復でだいたい1000円,4時間の通学時間がかかっていた.埼玉の僻地から新宿へ行く程度とそんなに変わらないけど,驚くことにうちの大学の平均的な通学コストだったりする.

片道2時間は甘え,3〜4時間かけてくる人もいる,と大学強者によく言われる.そんなに苦労してまで大学に来て馬鹿馬鹿しい.じゃあ片道2時間のコストってどんなもんなの? って思ったので計算してみた.

 

例えば,普通の職場では1日8時間勤務として考えると,往復4時間は勤務時間の約半分になる.勤務時間に通勤時間を足すと12時間になる.可処分時間は残り12時間.

朝の支度に1時間,寝る支度に1時間,風呂30分,お夕食に1時間,残り8.5時間.

完全な可処分時間はこの8.5時間の中で調整する.寝る時間もそうだし,趣味の時間もそうだし.とにかく,身支度周りをテキパキやらないとだめだし,2ちゃんねるなんて見てる場合じゃない.

例えば,7時間寝ないとつらい人だったら,たったの1.5時間しか趣味に使える時間がない.そこで睡眠時間を削ってしまうと,割とこれも鬱一直線になって危険なんじゃないかなと思う.

職場まで待ち時間込みで20分以内の距離にあれば,3時間20分の空白が生まれる.時給1000円で計算すると,1日3300円の移動コストが発生する.22日勤務するとして,72,600円が1ヶ月にかかる移動コストになる.案外高い.

 

月ごとの移動コストは,現在の家賃に上乗せしても損しないレベルだと思う.その3時間20分を使って1時間1000円の副業すれば取り返せる.仮に近場に住んで3時間残業でもしておけば,(会社が残業代を認める限り)すぐに取り返せる額だと思う.

仮に,埼玉で2Kで5万円の物件に住んでいたとすると,12万円ぐらいの物件なら住めるということになる.東京都新宿区で3.5kmぐらいの距離で物件を探してみると,2Kで5万円のオンボロアパートには住める.車で新宿駅まで14分ぐらいらしい.

12万円ぐらいの物件を調べると,2LDKで専有面積63平米の物件を見つけた.すごい.自動車も自転車も止めるスペースある.新宿駅まで3.5kmぐらいの距離.ちなみに,大学から最寄りの駅まで5.6kmぐらいだったと思う.通勤に自転車を使えば20分は余裕かもしれない.

 

これを高いか安いかは人それぞれだと思う.年間144万円も家賃がかかってしまう.しかし,大学院博士課程に在籍する身としては,学費と家賃を足すと120万円もかかっている.東京でちゃんと稼ぐことができれば,条件としては悪くないかもしれない.

手取り年収で困らないレベルを考えると,手取り25万円で年300万円ぐらいになる.収入の半分が家賃で消えるので,本当に63平米の部屋に住んでしまったら,部屋と生活のギャップがやばそう.

食費1500円だと年間54万円.通信費12万円.水道光熱費18万円.差し引きで1年間で70万円使えることになる.これは年収の23%が貯蓄に回せることになる.5年間貯蓄を続ければ350万円だけ貯蓄ができる.

奨学金を返還するとなると,すこしキツイかもしれない.だいたい年間24万円なので,46万円が可処分所得になる.手取り年収300万円だとかなり厳しい.

そう考えると,年収300万円程度で会社の近場のいい物件に住むのはかなり現実的ではない.家賃7〜8万円ぐらいが妥当なラインなのかもしれない.

年収180万円ぐらいだと家賃8万円で96万円が年間のコストになる.通信費と水道光熱費を引くと66万円が残るので,その中で食費をどうにかしなければならない.1日500円にすればなんとか80万円が手元に残る.自炊しなければならないので,その時間的コストを考えないといけない.せめて家賃7万円のところで住めれば,貯蓄もできる遊ぶ金もある状態になる.

 

そういうわけで,通勤にかかるコストと都心に住むコスト,それと都心に住める収入について考えてみた.トータルで俯瞰すると,埼玉の僻地から通勤に往復4時間かかる人が3.5時間の自由時間を手に入れるために必要なコストなのかなと.生活レベルを維持しようとするとかなりお金がかかるかもしれない.

個人的には,3.5時間って大切だなって思うし,学費とかも払って生活レベルを維持していたりするので,家賃9万円で2Kは魅力的だと思う.おわり.