未踏作業日誌――余計なもの作るよ!

未踏の作業日誌的なものを書きましょうということで書くことにしました.余計なことばっかりしています.

実家に帰ってのんびりするの巻

先週の水曜日ぐらいから実家に帰ってのんびりしてた.神奈川工科大学はお盆の時期に断水と停電をしてくれるため,研究室でほとんど作業ができない.やることをやれないので,仕方なく実家に帰ってのんびりしてる.

実家に帰ってやっていることと言えば,映画とコーディングのどちらかで,それ以外は猫と遊ぶぐらいで特になし.暇だったので,ダンジョンの自動生成について試行錯誤してた.ダンジョンの自動生成アルゴリズムには様々な種類があり,こういうの好きな研究者は評価するの本当に大変そうだなと思った.

ダンジョンの実装は,BSP木で実装する方法と,2分木グラフで実装する方法の2種類について試行錯誤した.BSP木で実装する方法はあまり綺麗なダンジョンを作れないことがわかった.実装が悪かったのかもしれないけど,細長い部屋がやたら生成されて困る.2分木グラフは,ダンジョンを等間隔で分割して,最初の部屋から2分木で隣接する部屋を確保する方法で,理論的には綺麗な形のダンジョンが作れる.こちらはまだ途中で作っている最中になっている.

人間,何もやらないとクリエイティブになると思う.入院している時も,やたら本を読みまくって暇を潰しているうちに,いつの間にか小説をずっと書いて過ごしていることになった.なんか突然爆発的なひらめきで書き続けることになったものの,退院したら何を書くのか忘れてしまって長く続かなかった.

クリエイティブを維持するには,あらかじめ途方もなく暇している時間と,そこから得た閃きを実装し切るための長い時間が必要なんだなと思った.退院したせいで途切れたけれども,形としてはまとまっていたりするので,強く集中する時間さえあれば完成させられるかもしれない.

集中して物を作っている時に途切れたりすると,見返した時にバカバカしく感じる時がある.たぶん,それはある程度冷めてしまったから仕方ないことなのかもしれないけれども,創作する上では邪魔な要素だと思う(論文や発表だと,一時的に冷ましておかないと大変だけれども).

伊藤計劃虐殺器官を短い期間で完成させたとあとがきに書いてあった.ひらめきと集中はどうしても必要で,十分な期間に入ったらスイッチを切り替えられるような精神的な環境が必要なのかもしれない.