未踏作業日誌――余計なもの作るよ!

未踏の作業日誌的なものを書きましょうということで書くことにしました.余計なことばっかりしています.

研究室を運営していてやばいなーと思ったこと

今年度から僕の研究室の院生が激減して,3人だけになってしまった.去年度までは6人いたし,卒研生も12人ぐらいだったと思う.それにしても,今年度は院生に対する卒研生の比率が高く,1人で5人面倒を見ないといけない計算になる.

今年度大失敗だと思ったのは,僕が前期だけ未踏で忙しく,卒研生にほとんど絡んでいなかったことが大きい.9月なのに研究室に院生しかいない状態で,10月始まって普段来る人は院生2人含めてたったの6人.いくらなんでも少なすぎる.

10月始まってから普段来る人同士が遊ぶようになり,研究室の雰囲気が次第に良くなった.でも,この時期になって遊んでコミュニケーションを取っている段階で手遅れ感が否めない.毎年院生何人かが卒研生をケアしていたので,卒研生が他の卒研生と絡んでくれないと,どうしても追いつかない.

そして致命的なのが,今年度は懇親会が非常に少なく,全体でコミュニケーションを取るための時間がなかった.卒研生はゼミが終わるとすぐに帰ってしまい,来週まで大学に来ない.これだと切磋琢磨できないので,必然的に進捗が遅れがちになる.

12月始まってから卒研をちょこちょこ始めたのは卒研生の全体の1/3.毎年1人ぐらい大きな問題を抱えて頭を悩ませるものの,今年に限って3人もいて頭を抱えさせられた.おまけに,2人は卒論提出前日に卒論を書き始めたり,1人は他の卒研生のテーマをそのまま実装し,盗まれた方が盗んだことを疑われて大変研究室の雰囲気が悪くなった.

出来が悪いと言うのは言い過ぎかもしれないが,これ自体は単純に前期の間に僕と卒研生との間でコミュニケーションが取れていなかっただけの問題で,卒研生同士で仲良く馴染めるような環境さえ作ってしまえば,割りと解決できるような問題のような気もする.

修士1年や2年の時は,もともとプロジェクトで知り合った人同士が固まっていたので,放っておいてもコミュニケーションを取っていたものの,今年はそれが通用しなかった.そのまま放置していた結果,問題を起こすということがあったので,来年度からは卒研生の仲良しに甘んじず,なるべく研究室に来たいと思わせるような雰囲気を作りたい.

 

というのも,来年度から僕は博士課程に進学するわけで,少なくとも卒研生が良い卒論を書けて,なおかつ卒研生がもう1年やりたいと思わせるような状態にしたいという思いがある.それに,今後教員になる道が残されているとして,それぐらいできていないと,教員をやるのが難しいんじゃないかなと思う.

少なくとも,自分でなんか凄いプロダクトを作るよりも,なんか凄いプロダクトを作ってくれる人を増やすほうがいいと思っている.それを考えると,今年度はどうしたらいいかなーとか,どうしたら解決できるかなーとか試行錯誤したような気がする.たぶん,僕が何もしなければ12月に入っても誰もいない研究室だったかもしれない.少なくとも,今年は研究室に来る目的がない状態からある状態に持ってこれたのは嬉しかった.積極的に絡んでくれた卒研生には頭が上がらない.

来年度はただ見てるだけじゃなく,なるべく卒研生を後押しできるようにしたい.